⚫️はじめに
この研修は、多彩で質の高い観光を推進するため、沖縄・奄美エリアの豊かな自然と独自の文化を活用し、アドベンチャーツーリズムの実証を目的として実施されました。地域資源を基盤に持続可能な観光モデルを構築するため、参加者は自然や文化に直接触れ、地域の魅力と課題を学びました。
⚫️ 研修内容
1日目午前:金武町ウォーキングツアー
鍾乳洞探索:泡盛の貯蔵が行われる独特な環境を見学。
訪問先での体験:お庭で育てた植物や野菜果物を使った食事や、八百万の神と共に暮らす価値観について学ぶ。沖永良部島との文化的類似点も発見。
昼食:地元の食材であるタイモを活用した料理を堪能。
1日目午後:保全体験型ツアー「AKISAMIYO」
活動内容:絶滅危惧種や固有種(カエルやカタツムリ)の観察、大雨の中でのクリーンナップ活動。GPSを活用したごみの分布マッピングも体験。
学び:沖永良部島での横展開可能性を発見し、持続可能な観光への応用の可能性を確認。
2日目午前:比地大滝トレッキング
大雨のため、ネクマチジ岳ネイチャーウォーキングから比地大滝へのトレッキングに変更。
雨の中でのガイディングを通じ、地形や植物の詳細な解説を受け、自然への理解が深まった。
2日目午後:南瞑森室「仲門」での振り返り
内容:大宜味村喜如嘉にある南瞑森室「仲門」で昼食とツアー全体の振り返りを実施。
議論のテーマ:スポットガイドとスルーガイドの連携、ストーリーテリングを活用してツアーのテーマを明確化するためのガイディング能力向上。
学び:観光客と地域住民双方がハッピーになる観光振興の重要性を再認識。地域間連携やコミュニケーションの円滑化の必要性が強調された。
⚫️やんばるの魅力
自然環境
固有種の動植物や亜熱帯の森など、多様な生態系が広がる。
文化的魅力
地域住民の日常生活、伝統的な食文化、信仰が密接に結びついている。
地域住民の取り組み
エコツーリズムや環境保護活動を通じて、地域資源を活用した観光の発展に注力。
⚫️感想と考察
感想:自然と文化の豊かさを体験することで、地域の魅力と観光モデルとしての可能性を実感。雨天にもかかわらず自然の多様性やガイドスキルの重要性を学べた。
考察:やんばる地域でのアドベンチャーツーリズムの展開は、持続可能性の確保や観光業の発展に寄与する。沖永良部島でも類似モデルが適用できる可能性が高い。
この研修を通じ、やんばる地域の自然や文化に触れることで、持続可能な観光モデルの実現可能性を体感しました。観光客だけでなく地域住民も幸せになる観光振興の重要性が再確認され、今後の地域活性化における方向性が明確になりました。
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