令和7年度も観光庁「地域周遊・長期滞在促進のための専門家派遣事業」に参画決定
- oldie-village
- 6月5日
- 読了時間: 3分

「観光が寄与できる確かな地域の未来って、なんだろう?」そんな問いを抱えながら、私はこれまで各地で、地域の皆さんと観光の形を地域のこれからを一緒に考え、動いてきました。
そしてこのたび、観光庁の「地域周遊・長期滞在促進のための専門家派遣事業」において、令和7年度も専門家として登録されました。昨年度に続き、今年度も様々な地域の現場でご一緒できることを、とても嬉しくワクワクしています。
昨年度の現場から ― 新島と宜野座村での出会い
2024年度(令和6年度)は、東京・新島村と沖縄・宜野座村の二つの地域で、この事業を通じて支援の機会をいただきました。
新島村では、観光協会が解散した後、地域の観光をどうつなぎなおしていくかが大きなテーマでした。島に関わる人、住んでいる人、旅人…それぞれの視点が混ざり合う場をつくるために、地域おこし協力隊や行政職員の方と、何度も対話を重ねました。そして若い世代で島作りに可能性を感じ志を同じくする仲間との出会いを通し地域づくり法人の立ち上げの動きも芽生えました。
一方の宜野座村では、これからの観光の「担い手」をどう育てていくか、というテーマに向き合いました。サイクリングツアーや漁業体験ツアーなど、地域ならではのツアーにをどう日常業務とのバランスをとりながら進め、売り上げを上げていくか?新人スタッフや中堅ガイドたちと一緒に、試行錯誤した日々はとても意味深いものとなりました。
地域の観光振興に「教科書」はない。その場所の懐かしい風景に確かな未来が垣間見える
地域の観光振興に「マニュアル」はありません。
地域ごとに課題も背景もまったく違います。ですが、共通して感じるのは「観光は、人々のライフスタイル(生活)そのもの」ということ。どんな小さな島でも、都市でも、そこに暮らす人たちが自分たちの地域を少しでも心豊かにしたいと思っている限り、観光はそっとそこに寄り添い持続可能な地域を守り続ける可能性を持っています。
令和7年度も、伴走者として地域へ。
2025年度も、観光庁の事業を通じて、引き続き以下のような支援を行っていく予定です。
観光組織やDMOの形成・運営支援
地域資源を活かした滞在型観光プログラムの造成
ガイドや担い手の育成、交流人口戦略の設計
地域ブランディング、観光DX(キャッシュレス・業務改善)支援 など
この制度を活用したい地域の皆さんは、下記観光庁サイトをご確認ください。
最後に ― 地域の「懐かしく心豊かな未来を」を一緒につくりませんか?
私は、観光を「地域の物語を紡ぐ道具」だと考えています。
今年度も、まだ出会っていない地域や、再び出会える地域の皆さんと一緒に、手探りでも一歩ずつ、「懐かしくも新しい心豊かな未来」をつくっていけたらと思っています。
素晴らしいご縁が皆さまとつながることを楽しみにしています。
Comments